1. 平成29年度 滋賀県・水草等対策技術開発支援事業に採択されました

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2017.07.29

平成29年度 滋賀県・水草等対策技術開発支援事業に採択されました

弊社の提案が、平成29年度 滋賀県・水草等対策技術開発支援事業に採択されました。

滋賀県ウェブサイト・該当ページはこちら:水草等対策技術開発支援事業

毎年、滋賀県は、琵琶湖に大量繁茂する水草および生育面積を拡大する侵略的外来水生植物の対策を促進するため、広く企業等から水草の除去や繁茂抑制方法についての新たな技術を募集しています。

滋賀県の琵琶湖では、現在大きく2つの問題が存在します。

1)水草の繁茂

現在、琵琶湖の南湖(大津市周辺)の水草現存量は、平成 14 年(2002 年)以降は乾重量で約 1 万トンまで大量繁茂しています。
平成26年には、18,000トンもの量を記録しており、年数が経過するにつれ、その量は多くなってきております。望ましい繁茂状態は、4,000トン前後になりますが、現在、年間6,000トンの刈り取りを行っておりますが、日々増え続ける水草に追い付いていないのが現状です。

対策としては、刈り上げ後、陸揚げを行い、一定期間特定の場所で堆肥化を行っており、そのまま近隣農家に堆肥として無償配布されています。

参考(滋賀県ウェブサイト):水草対策の概要

2)侵略的外来水生植物の繁殖

特定外来生物(生態系や農林水産業、私たちの生活への被害を及ぼす外来生物で、国が法律で指定した生物)の繁殖が問題となっています。
滋賀県の琵琶湖で繁殖している特定外来生物は、オオバナミズキンバイ・ナガエツルノゲイトウです。繁殖能力が非常に高く、春から秋にかけて成長して面積を拡大していきます。一度陸揚げして、多少乾かしたとしても、湖に入ってしまえば、そこからまた成長していきます。

現在、対策としては、その強い繁殖能力のせいで焼却しか有効な処理方法がないのが現状です。

今回の事業は、
1)水草に対する堆肥化以外の有効な利用方法
2)特定外来生物にたいする有効な処理方法・利用方法
上記2点のための技術開発に対する事業となります。

今回、弊社はこれらの問題に対する『炭化技術』をより水草処理に特化した形での技術開発で臨みます。

水草等を高温で炭化する装置の開発、および炭化物を土壌改良材として農業利用する取組として、事業が採択されました。

今後、どのような方法で琵琶湖の水草問題を解決していくか、更新していきたいと思います。

この技術が確立すれば、琵琶湖以外で水草に困る地域(日本国内・海外)にも展開できると思っているため、この事業の意義は大きいと感じております。

ぜひ、今後の弊社の動きにご期待ください。